バンコクで300人が集まり、1時間なにもしなかった。GDPに貢献しないイベントが満員に

バンコクで300人が集まり、1時間なにもしなかった。GDPに貢献しないイベントが満員に
Photograph: Lauren DeCicca/Getty Images / The Guardian

2026年7月4日、バンコク中心部のルンピニー公園に約300人が集まりました。目的はライブでもデモでもありません。1時間、ただ座って何もしないためです。

ルンピニー公園で何もしない参加者たち
Photograph: Lauren DeCicca/Getty Images / The Guardian

告知文は、画面から離れ、資本主義に抗議し、国のGDPにまったく貢献しない時間を過ごそうというもの。参加者はスマホ、本、ノートをしまい、敷物や折りたたみ椅子で空や湖を眺めました。

「休む」にも予定が必要な時代

主催したオンラインコミュニティーCommons & Bonfireは、もともと30分間の沈黙を案内していました。ところが反応は予想以上。The Guardianによると、当日は約300人が参加しました。

奇妙なのは、何もしないこと自体ではなく、それをイベントとして予約し、他人と一緒に実行しないと休めないことです。運動、勉強、副業、自己改善。余暇まで成果を求められる空気の中では、「役に立たない時間」が少し反抗的になります。

デジタルデトックスだけではない

現地報道では、スマホを見ないことに加え、読書やメモも避けるよう呼びかけられました。読書さえ禁止なのは、それが立派な行動になってしまうからでしょう。

参加者の中には、仕事のストレスから離れたかった人、珍しい企画を面白がった人、知らない人と静かな時間を共有したかった人がいました。結果を出すための瞑想ではなく、結果を出さないことが目的です。

世間の反応

「家で寝ればいい」という反応がある一方、ひとりではスマホを触ってしまうから集団でやる意味がある、という声もあります。何もしない人が300人並ぶ光景は笑えますが、笑ったあとに自分の休み方を考えさせられます。

おもせかの一言

何もしないために予定を入れる。現代人、休むところまでイベント化しないと本気で休めないらしい。

出典

  • The Guardian: https://www.theguardian.com/world/2026/jul/11/its-good-to-do-nothing-why-hundreds-gathered-to-sit-still-on-one-bangkok-weekend
  • Time Out Bangkok: https://www.timeout.com/bangkok/news/would-you-do-absolutely-nothing-with-strangers-in-lumphini-park-062826