メキシコシティが紫とウーパールーパーだらけに。W杯の街づくりが“化粧”と笑われた理由
2026年ワールドカップを前に、メキシコシティの橋、壁、電車、警察車両が紫色に塗られ、ウーパールーパーの絵で埋まりました。

クララ・ブルガダ市長は、この変化を「ajolotización」と表現。メキシコ固有で、再生能力を持ち、ソチミルコの湖に暮らすアホロートルを、変化しながら抵抗する街の象徴にしました。
かわいいのに、なぜ反発されたのか
問題は色や絵ではなく、優先順位です。住民は、冠水する道路、壊れた階段、穴の開いた舗装の横だけが鮮やかに塗られる様子を動画にし、「街に化粧をしている」と皮肉りました。
AP通信は、地下鉄駅にシャンデリアやクラシックな照明まで設置され、映画のセットのようだとミームになったと報じています。観光客が見る表面は急いで整うのに、日常の不具合は残ったままという不満です。
市長側にも理屈がある
市長は、灰色のままなら何もしていないと批判され、色を付ければまた批判されると反論。アホロートルの保護区をソチミルコに整備する方針も示しました。
つまり単なる飾りではなく、都市の象徴と環境保護を結びつける狙いがあります。ただ、大会直前の一斉塗装が広報に見えたことで、メッセージより工事の順番が注目されました。
世間の反応
かわいくなったと歓迎する声もあれば、穴の周りを紫に塗っても穴は消えないという批判もあります。「アホロートル化」という市側の言葉自体が、市民の皮肉として広まったのが面白いところです。
出典
- The Guardian: https://www.theguardian.com/world/2026/may/18/mexico-city-axolotl-murals-purple-mayor-world-cup
- El País: https://elpais.com/mexico/2026-05-12/clara-brugada-ajolotiza-ciudad-de-mexico-para-ponerla-a-punto-del-mundial.html
- AP News: https://apnews.com/article/9eb21af7d70cda877038295850056386
おもせかの一言
街じゅうをかわいくしたら、壊れている場所まで写真映えしてしまった。都市の化粧は、下地のひびも目立たせる。