アラモの地中から190年前の砲弾、しかも“2発目”が見つかる
アラモで、また砲弾が出た
テキサス州サンアントニオのアラモで、1836年のアラモの戦いに関係するとみられる砲弾が新たに見つかりました。しかも、これは短期間で2発目です。

FOX 7 Austinによると、最新の砲弾は2026年6月2日、アラモ教会の北東角の外側で発見されました。2026年3月5日に見つかった青銅製砲弾のすぐ近くで、ほぼ同じ深さから出てきたとされています。
2つの砲弾は、敵味方だったかもしれない
今回見つかったのは鉄製の砲弾です。アラモのSenior Researcher and HistorianであるKolby Lanhamは、鉄製の砲弾が6ポンド砲から発射された可能性に触れています。
一方、3月に見つかった青銅製の砲弾は、メキシコ軍側のものだった可能性があります。初期の見立てでは、青銅製はメキシコ軍、鉄製はテキサス側に関係するかもしれないとされています。つまり、同じ場所から見つかった2つの球が、戦いの両側を物語る可能性があるわけです。
もちろん、断定には分析が必要です。土壌データ、砲弾のサイズ、当時の軍事資料などを照合しながら、どの砲から発射されたものかを慎重に見ていくことになります。
すごいのは、残っていた場所
今回の発見で重要なのは、砲弾そのものだけではありません。2つの砲弾は、土層が乱れていない「clean deposit」から見つかったと報じられています。つまり、後世の工事や利用で動かされた可能性が低く、当時落ちた、あるいは撃ち込まれた位置に近い状態で残っていたかもしれません。
アラモは観光地であり、長い年月の間に軍事利用や商業利用も重なってきた場所です。そんな場所で、約190年前の戦闘の痕跡がそのままに近い形で出てくるのは、かなり珍しいことです。
世間の反応
アラモはアメリカ史の象徴的な場所なので、砲弾ひとつでもニュースになります。ただ今回は「2発目」「すぐ隣」「敵味方の可能性」という物語性が強く、発掘ニュースとしてかなり読みやすい形になっています。
一方で、考古学の発見は派手な一点ものだけでは成り立ちません。砲弾の周囲の土層、深さ、近くの遺物、当時の文献が重なって、ようやく意味が見えてきます。小さな球体でも、文脈があると歴史の読み方が変わります。
出典
- FOX 7 Austin: https://www.fox7austin.com/news/archaeologists-discover-second-intact-battle-alamo-cannonball-three-months
おもせかの一言
地面から190年前の砲弾が出てくるだけでも十分すごいのに、数か月前の砲弾の隣からもう一発。歴史って、ときどき几帳面に伏線を置いてくる感じがあります。発掘現場、静かそうに見えてかなりドラマがありますね。