洞窟から1,500点、骨には解体の跡。4万6,000年前の“大きなネアンデルタール人キャンプ”
スペイン北部ブルゴス県のプラド・バルガス洞窟で、約4万6,000年前のネアンデルタール人層がさらに広がりました。2026年の発掘で32平方メートルを追加し、調査済み範囲は計140平方メートル。動物骨と石器など1,500点以上が回収されています。
小さな一時避難所ではなく、春から晩秋にかけて何世代もの集団が繰り返し使った大規模キャンプだった、という解釈を補強する成果です。

骨を割って髄まで食べた跡
見つかった骨にはイノシシ、ウマ、ステップバイソン、オーロックス、ダマジカ、アカシカなどが含まれます。多くに切断痕や打撃痕があり、肉を解体し、長骨を割って骨髄を取り出していたことが分かります。
石器の約95%はフリント製で、鋭い剥片のほかスクレーパーや鋸歯状の道具もありました。動物の長骨を石器の刃の整形に使った「骨製リタッチャー」は、過去分を合わせ約100点に達しています。
洞窟は後に現生人類も利用
より新しい層では、2025年に約3万5,000年前とみられる炉跡も発見されました。これはイベリア内陸へ広がった初期ホモ・サピエンスの活動候補で、同じ洞窟が異なる時代に使われたことを示します。
ただし今年の発見は発掘シーズンの公式速報で、詳細分析や年代測定は継続中です。140平方メートルを一度に一集団が占有した、と直接証明したわけでもありません。
世間の反応
派手な宝物ではなく、割れた骨と使い終えた剥片の量が暮らしの規模を語ります。ネアンデルタール人を孤独な洞窟人とする古いイメージを、生活の蓄積が少しずつ修正しています。
おもせかの一言
4万6,000年前のキャンプ場レビューは残っていませんが、骨髄まできれいに食べた痕跡は残りました。