5.6兆画素に星と銀河40億個。誰でものぞける“史上最大の宇宙2D地図”
宇宙を一枚の画像にしたら、5.6兆画素になりました。DESI Legacy Imaging Surveysの第11データ公開(DR11)は、13年間に撮影した26万3,000回以上の望遠鏡露出を組み合わせ、約40億個の星や銀河などを収めています。
可視光と近赤外線で空のおよそ4分の3をカバーし、研究者だけでなく一般の人もウェブ上のビューアーから拡大して眺められます。

3つの地上観測を一つへ
地図はチリのダークエネルギーカメラ、米キットピークのメイヨール4メートル望遠鏡、アリゾナのボク望遠鏡などの観測を統合しています。DR11には2013年から2024年までの南天側の画像や、NEOWISEによる赤外線測光も組み込まれました。
巨大な画像そのものだけでなく、明るさや形を整理したカタログが公開され、珍しい天体探しや銀河進化の研究、将来の天文データを扱うAIの訓練にも使えます。
“宇宙全体”を写した地図ではない
「最大の宇宙地図」といっても、これは空の方向を平面に投影した2D地図です。銀河までの距離を並べた3D地図とは別物で、天の川の塵に遮られる領域などもあります。
DESI本体は、この画像から選んだ銀河やクエーサーの光を分光し、赤方偏移から距離を測って3D構造を作ります。地図は暗黒エネルギーの変化を直接証明した結果ではなく、その研究を支える公開基盤です。
世間の反応
一枚として印刷できないほど巨大なのに、ブラウザーでは近所の地図のように動かせます。研究施設の成果が、市民科学にも開かれた“宇宙版地図サービス”になりました。
出典
- Lawrence Berkeley National Laboratory: https://newscenter.lbl.gov/2026/08/10/scientists-release-biggest-2d-map-of-the-universe/
- NSF NOIRLab Astro Data Lab: https://beta.datalab.noirlab.edu/data/legacy-surveys
- Phys.org: https://phys.org/news/2026-09-desi-legacy-imaging-survey-largest.html
おもせかの一言
宇宙地図で迷子になっても現在地ボタンはありません。そもそも現在地も約40億個の点の一つです。