森ごと湖を30キロ移動。消えた“浮島”が別の岸で見つかった

森ごと湖を30キロ移動。消えた“浮島”が別の岸で見つかった
Photo: Rocky Avery / The Canadian Press

カナダ・ブリティッシュコロンビア州の巨大な貯水湖に、木々が生えた“島”が突然現れました。長さ約140メートル、幅約70メートル、面積はおよそ1ヘクタール。しかも島は浮いていて、波に合わせて地面ごと上下していました。

その後、島はいったん行方不明になりましたが、約30キロ離れた別の岸で再発見されました。湖底から生えた新しい島ではなく、森を載せた巨大ないかだだったようです。

ウィリストン湖を漂流する木々に覆われた浮島
Photo: Rocky Avery / The Canadian Press

最初はAI動画のいたずらを疑われた

地元のボート利用者が8月に映像を公開しましたが、湖を管理するBC Hydroの担当者も当初は作り物を疑いました。しかし欧州宇宙機関のSentinel-2衛星画像と、別のボート利用者の写真で存在を確認しました。

一度は追跡できなくなったものの、島はオスピカ川が湖へ流れ込む付近の岸で見つかりました。最初に確認された場所から北西へ約30キロ移動し、ほぼ形を保っていたといいます。

丸ごとの森ではなく、植物が育った木のいかだ

有力な説明は、湾内にたまった流木や腐りかけた植物が長い時間をかけて絡み合い、その上にコケや木が育ったというものです。湖の水位上昇で岸から持ち上がり、根や木材が組み合わさった塊のまま漂流した可能性があります。

ただし現地調査はまだ十分ではなく、正確な形成過程は確定していません。管理者は、島が不安定で波により突然崩れる恐れがあるとして、上陸や接近を避けるよう呼びかけています。見た目が森でも、足元は60メートルの深い水です。

世間の反応

AI生成映像が珍しくない時代には、本物の奇景ほど偽物に見えます。今回は衛星画像が第三者の目となり、「現れたり消えたりする島」の移動を現実の地理へ戻しました。

おもせかの一言

島が消えたのではなく、引っ越していました。森に住所があると思い込んでいたのは、人間だけだったようです。

出典