賞金1万ドル、フロリダで巨大ニシキヘビ捕獲チャレンジが今年も開催
賞金つきの「ヘビ捕獲大会」が始まる
アメリカ・フロリダ州で、かなりインパクトのある自然保護イベントが始まります。名前は「Florida Python Challenge」。参加者がエバーグレーズ周辺で外来種のビルマニシキヘビを探し、捕獲数などを競う大会です。

2026年の開催期間は、現地時間の7月10日午前0時1分から7月19日午後5時まで。公式サイトによると、登録者は事前トレーニングやルール確認を行ったうえで参加します。Peopleは、もっとも多くのヘビを除去した参加者に1万ドルのグランプリが用意されていると報じています。
ぱっと聞くと、かなりワイルドな賞金イベントに見えます。ただし、これは単なる腕試しではありません。フロリダではビルマニシキヘビが外来種として定着し、在来の哺乳類や鳥、爬虫類に大きな影響を与えているためです。
なぜフロリダに巨大ヘビがいるのか
ビルマニシキヘビは本来、東南アジアなどに分布する大型のヘビです。フロリダに広がった背景には、ペットとして飼われた個体の放出や逸出などがあるとされています。暖かく湿ったエバーグレーズは、彼らにとって生き延びやすい環境でした。
さらに厄介なのは、見つけるのが難しいことです。水辺や草むらに身を潜めるのが得意で、広大な湿地の中では人間の目から簡単に消えてしまいます。フロリダ州の野生生物当局は、完全な根絶は簡単ではないとしながらも、捕獲を続けることで在来生物への圧力を少しでも下げようとしています。
2025年の大会では、Peopleによると934人が参加し、記録的な294匹が除去されました。優勝者は60匹を捕獲したと報じられています。数字だけ見るとゲームのスコアのようですが、現場では外来種管理、動物福祉、安全管理が絡むかなり真剣な取り組みです。
ルールがかなり細かい
大会では、参加者が好き勝手にヘビを捕ればいいわけではありません。公式サイトには、登録、指定エリア、道具、訓練、殺処分方法、安全上の注意などが細かく示されています。銃器などは禁止され、捕獲したヘビは人道的な方法で扱う必要があります。
この点は、日本から見ると少し意外かもしれません。賞金イベントという派手さの裏側で、かなり制度的に管理された外来種対策でもあるからです。外来種の問題は「見つけたら退治」で終わるほど単純ではなく、在来種の誤認、事故、動物福祉、観光地での安全など、いくつもの現実的な問題があります。
日本から見ると面白いポイント
日本にも外来種問題はあります。アライグマ、ブラックバス、ミシシッピアカミミガメなど、身近な例は少なくありません。ただ、フロリダのビルマニシキヘビはサイズも舞台もスケールが違います。湿地に潜む巨大ヘビを、賞金つきの年次イベントで探すという構図は、海外ニュースとしてかなり強い引っかかりがあります。
一方で、このニュースを「変な大会」とだけ見ると少しもったいないです。人間が持ち込んだ生き物が、その土地の生態系を大きく変えてしまう。大会の派手さは、その問題を多くの人に知ってもらうための入口でもあります。
世間の反応
海外では、賞金額や「巨大ヘビを探す」という絵面に驚く反応が目立ちます。一方で、エバーグレーズの在来生物を守るために必要な取り組みだと受け止める声もあります。
外来種対策は、かわいそうか、危険か、必要か、という感情がぶつかりやすいテーマです。今回の大会も、エンタメっぽく見える一方で、実際には生態系管理の難しさがにじむニュースです。
出典
- Florida Python Challenge: https://flpythonchallenge.org/
- Florida Python Challenge Rules: https://flpythonchallenge.org/participate/competition/rules/
- Florida Python Challenge Prizes: https://flpythonchallenge.org/participate/competition/prizes/
おもせかの一言
賞金1万ドルのヘビ探し、見出しだけだと完全に映画の導入です。でも中身は、ペット文化と自然環境がぶつかった結果の後始末でもあります。派手な話ほど、だいたい背景が重いですね。