砂糖の3,500倍甘い白い粉。19人の試験では血糖値がほぼ動かなかった
重さで比べると砂糖の約3,500倍甘く、アイスティー1杯なら3ミリグラム未満。そんな強烈な甘さを持つ白い粉「sweelin」を人が飲んでも、短時間の血糖値とインスリン値はほとんど上がらなかったと報告されました。
ただし参加者は19人で、調べたのは1回の摂取後2時間だけ。糖尿病を予防・改善する食品だと結論づけられる研究ではありません。

果実の甘いタンパク質を改変
sweelinは、西・中央アフリカのセレンディピティベリーが持つ甘味タンパク質を参考に、バイオ企業Amai Proteinsが改変した甘味料です。少量で強い甘さを出し、加熱にも耐え、一部の食品では砂糖の使用量を減らせるとされています。
二重盲検の無作為化試験では、19人が別々の日にsweelin、ステビア、ブドウ糖を含む飲料を摂取しました。研究者は2時間にわたり、血糖、インスリン、食後に分泌されるホルモンGLP-1を測定しました。
ブドウ糖より31分の1、でも長期影響は不明
sweelinの血糖反応はブドウ糖の31分の1、インスリン反応は81分の1で、ゼロカロリー甘味料のステビアと似た結果でした。GLP-1の明確な上昇も見られませんでした。
一方、この試験は開発企業が資金を提供し、企業研究者が関与しています。人数が少なく、単回摂取の短期試験なので、毎日食べた場合の安全性、腸内環境、食欲、体重や代謝疾患への影響は分かりません。「血糖を上げなかった」と「健康に良い」は別の話です。
米食品医薬品局は企業の安全性評価に対して現時点で質問なしと回答していますが、これはFDAが長期的な健康効果を認定したという意味ではありません。
世間の反応
砂糖代替品は「ゼロカロリー」という言葉だけで評価されがちです。今回の強みは人で血糖反応を比較した点、弱みは規模、期間、利益相反です。独立した長期試験が次の焦点になります。
おもせかの一言
3ミリグラムで飲み物が甘くなる世界では、砂糖の山が砂粒になります。健康への答えまで小さく単純になるわけではありません。