ビキニだけではバスに乗れない?シドニーの海辺で始まった服装ルール

ビキニだけではバスに乗れない?シドニーの海辺で始まった服装ルール
Image: The Guardian

海の近くを走るバスに、水着のまま乗る。いかにもビーチタウンらしい光景です。

でもシドニー北部のノーザンビーチズでは、無料コミュニティバス「Hop, Skip and Jump」に、ビキニだけ、または上半身裸のまま乗ることを断れるルールが話題になっています。

シドニーの海辺を走るシャトルバスに関するニュース画像
Image: The Guardian

The Guardianによると、バス停には「水着の上に服を着てください」という案内が掲示されました。理由は清潔さと快適さ。濡れた水着や砂が座席を汚し、ほかの乗客の迷惑になることがあるためです。

海の街なのに、なぜ水着がダメなのか

このシャトルはマンリー、フェアライト、バルゴウラ周辺を走る30席ほどの無料バスです。ビーチ客が多く使う路線なので、水着姿の乗客がいること自体は自然です。

ただ、問題になったのは「水着で移動すること」ではなく、「水着だけで公共の座席に座ること」でした。濡れているか乾いているかは、運転手から見てもすぐには判断できません。砂がついていれば座席は汚れます。

海辺の自由さと、公共交通の共有空間としてのルール。その境目が、意外と細かいところに出ています。

反応はかなり割れた

SNSでは「1920年代に戻ったのか」という声もあれば、「ビーチから1ブロック以上歩くなら何か羽織るのが普通」という声もありました。

面白いのは、この話が単なる衛生問題だけではないことです。記事では、露出の多い水着への違和感や、女性の服装がより厳しく見られがちな社会的な視線についても触れられています。

つまり、座席が濡れる話から、公共空間でどこまで他人の格好に口を出せるのかという話に広がっているわけです。

日本から見ると、少し不思議で少しわかる

日本だと、水着だけで路線バスに乗る人はかなり少ないはずです。海水浴場の近くでも、Tシャツやラッシュガードを着る人が多いでしょう。

だから「服を着てください」というルール自体は、そこまで違和感がないかもしれません。

ただ、シドニーのビーチ文化では、水着で街を歩く距離感が日本よりずっと近い。だからこそ、ルール化されると「そこまで言う?」という反発も出ます。

世間の反応

このニュースへの反応は、大きく2つに分かれます。

ひとつは「公共交通なんだから服を着るのは当然」というもの。もうひとつは「ビーチの街で水着にうるさすぎる」というものです。

ただ、どちらの側も少しだけ正しいのがややこしいところです。海辺の自由さは残したい。でも、共有の座席はきれいに使いたい。ルールは、その間に置かれたかなり現実的な線引きです。

おもせかの一言

ビーチからバスまでの数分間に、人類の「自由」と「座席の清潔」がぶつかっている。水着ひとつで社会が見えるの、ちょっと面白い。

出典

  • The Guardian: https://www.theguardian.com/australia-news/2026/feb/13/sydney-shuttle-bus-swimwear-ban